地球、最後だってさ。
体が震える。
それは私だけじゃなくてルイもだった。
私ははっとして顔を上げた。
犯人さんは黒い布をかぶり、警察と一緒に去っていく。
おじさん・・・待って・・・!!
私は彼の後を追った。
震える体を抑え。
片手はルイの手を握っていた。
「おじさん・・・」
私は後ろから犯人さんを呼んだ。
犯人さんは静かに振り向いた。
「刑務所に…親御さんが来てくれるといいね」
犯人さんは弱弱しく笑って、また歩み行った。
私はその後姿をずっと見ていることができず、
壁に寄りかかって大きく息を吐いた。
顔を上げるとルイの微笑む顔。
「生きててよかった」
彼は私にそっと唇を重ねた。
確かにね、それは同感だ。