地球、最後だってさ。
第七章【さよなら】
最後の日。
予定通り宴会が始まった。
私は気がかりだった彼女の家に行った。
彼女の家でもあり私の家でもある。
彼女は面倒くさそうに体を動かし玄関で靴を履いていた。
「地球、最後なんだろ?」
彼女は問う。
知ってるくせに。
≪地球、最後だってさ≫
一番、興味がなかった彼女が今、動き出している。
「行きましょうか」
いつの間にか私の隣にいたルイとともに。
私たちは地球の最期に向かった。