優しい刻


廻り始めた運命の歯車は


その速度を速めながら噛み合っていく




『私がおゆうぎ会に来てほしいなんて言ったから』


もう、二度と。


あの笑顔を見ることは叶わない。



私の罪の歯車は


いつまで廻り続けるのだろう




まるで罪滅ぼしの様に
『優美』の名を全うしようとする私は




やはり『優しく』なんか無いのだろうか――……?






私は、『私』が分からない。





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