彼白~カレシ~

感情の正体

今日の部活も終わった。



私達の学校の登下校はバス。



みんなそれぞれ乗るバスが決められてる。



梨花子と亜美と別れ、有里沙とバスに乗りこむ。



そして、いつものように座席に座ろうとした時・・・・



一瞬体が止まった・・・ような・・・。



(あぁ・・・)



あの先輩だった。



4月からバスに乗り始め6ヶ月目なのに気ずかなかった。



「へぇえ!?!?」



あわてて座席に座る。



「な、夏希!!どうした!?」



私の様子にびっくりしている有里沙。



「なっっ、なんでもない!よ?」



(あーーー!!!だから何!?この感情!!!!)



完全にパニック状態の私。



「夏希、なんでもよくないやろ!?」



首を大きく横にふる。



「正直に言おう!!」



「だから、何でもないって!!ただ、胸がドクドク・・・」



(あっっ!!!やばい!!言っちゃったーーー!)



「えっっ!?!?」



「あわわわ・・何でも、ななないよ!」



「夏希!友達やろ!?教えて!!」



何度も問い詰めてくる有里沙。



(まぁ、言っちゃおうか・・・)
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