彼白~カレシ~
「危なかったね。梨花子・・・!」



「うん。松濱切れ気味やったし。」



その時・・・



「ねぇねぇ、君達ー!」



後ろから誰かに声をかけられた。



(え、な、何・・!?・・松濱?いやいや声違うから・・・)



少しビクビクしながら後ろの人を見上げた。



(なぁんだ。リーダーの人か。)



満面の笑みで声をかけてきた先輩。



「次からは気をつけてねっ!」



「「は~い」」



(うわぁ・・!!)



‘‘ドクッ’’



今、確かに、心臓の鼓動が大きくなった。



どんどん速度を増していく。



(えっ!?何!?この感情・・・)



言葉じゃ表現できない・・・何か・・・。



(何なんだろ・・・。)
< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop