眠れる蝶
『海王麗です・・・よろしく・・・おねがいします・・・』

もう俺のことは無視して、勝手に話し始めてる。

自己紹介する意味ないし。

『オメーラうるせーぞ。麗は窓側の空いてる席座っていいぞ。』

『はーい』

俺が席に向かうとき、思ったとおり何人かが足を引っ掛けようとしてきた。

そんなのに引っ掛かるかってーの。俺は出てきた脚を踏んでやった。

足を踏まれた奴等は一回、俺をにらんだ。

でも気にしない。一回一回気にしてたらきりがないから。

そして、無事?自分の席に着くと隣の席の奴が話しかけてきた。

『俺、紺野汰聿[こんのたいち]よろしく。』

今の俺に話しかけるなんて変わってるな。

まぁ、カツラとかかぶってなくてもキモイけど・・・

『よろしく汰聿君(ニコッ)』

いちお笑顔で。

話しかけてくれたしな。

笑ってもキモイだろうけど。

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