【完】この関係は?恋人?『男子校×女子校』
私たちはショッピングセンター内の結局マックに入った。

私はなんか…食がすすまなかった。

あの子、桐谷くんの隣に住んでいるんだ…


幼なじみってことは

小さい頃から桐谷くんと一緒だったんだ…

「どした?」

桐谷くんが覗き込むように言った。



「さっきの…さなえさん?って、桐谷くんと幼なじみって…」





「あいつ…俺の一個下で、彼氏は俺と同い年。

何度も彼氏に浮気されて、そのたんびに俺ん家きて泣いて…でも結局またよりもどして。

なんだかわかんね−やつなんだよ」



桐谷くんの家……に?




「それって…桐谷くんの部屋?」




「んあ?

まあ…そうだな…」


桐谷くんはコ−ヒ−を飲んだ。


私はバカみたいにボロボロ泣き出してしまった。


バカだな…私。

ヤキモチ焼いて泣いたって困らせるだけなのに…



でも…桐谷くんが女の子と二人で…

桐谷くんの部屋に二人で…


そんなの想像したら


嫌…………




「なんで泣くんだよ」





桐谷くんは困ったように私の頭を撫でた。





「すいちゃん?




すい?」




私は呼び捨てにされて思わず覆っていた手から顔出した。



桐谷くんは真剣な顔をしていた。



「好きだよ。


すい」


桐谷くんは綺麗なくりくりの瞳で私を見つめた。






また私は顔を手の中に隠して泣いた。







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