【完】この関係は?恋人?『男子校×女子校』
●社会人●
受付嬢
私、藤枝すい。
自分の名前が大嫌い。
たいして有名じゃない女子大を卒業して、
親のコネで一流企業の本社ビルの受付嬢になって3年目になる。
フロアごとに受付嬢が2人ずつ配置されていて、受付嬢と言う名の女性社員は10名いる。
まるでCAのような制服を身にまとい、
派手目な化粧、
私服もブランドで身をかため、
男性社員からのお誘いも軽くあしらう話術も身につけ、
「○○部は何階ですか?」
と毎日何回も尋ねられても、
愛想よくお答えし、
作り笑いもバッチリ。
私は“純粋のすい”ではなくなっていた。
ま、処女ですが。。。
“すい”と呼ばれるのが嫌で、社会人になってからは藤枝ってことで“ふじ”と呼んでもらっている。
私と受付嬢で組んでいるのは、同期の由佳(ゆか)
「ふじ〜今日も○○部と飲み会だけど…行く?」
お昼休みの後、トイレで化粧直しをしながら由佳が言った。
「私はパス。飲み会はもういいよ…私飲めないからなんか楽しめないし」
「そっかぁ…ふじが行かないなら私もやめよ!
さあ午後も愛想笑いで頑張ろう!」
由佳は伸びをしながら言った。
これが普通の毎日になっていた。
軽く男性からのお誘いをあしらい、
結局…彼氏ができない。。
初めての彼氏が好き過ぎて…
それをどうしても乗り越えるような人に出会えなかった…ていうのが正直なところ。
そんなことじゃ…結婚できないから、もう早く忘れないと…と思ってはいるんだけど…なかなか。
うちの会社は一流企業だから、ここの男性社員と結婚すれば安泰なんだろうし…ってわかっているんだけど…やっぱダメなんだよな…。
葵くん…
消えちゃうなんて…
せめて“別れよう“って言ってくれたら、あきらめついたかもしれないのに…
自分の名前が大嫌い。
たいして有名じゃない女子大を卒業して、
親のコネで一流企業の本社ビルの受付嬢になって3年目になる。
フロアごとに受付嬢が2人ずつ配置されていて、受付嬢と言う名の女性社員は10名いる。
まるでCAのような制服を身にまとい、
派手目な化粧、
私服もブランドで身をかため、
男性社員からのお誘いも軽くあしらう話術も身につけ、
「○○部は何階ですか?」
と毎日何回も尋ねられても、
愛想よくお答えし、
作り笑いもバッチリ。
私は“純粋のすい”ではなくなっていた。
ま、処女ですが。。。
“すい”と呼ばれるのが嫌で、社会人になってからは藤枝ってことで“ふじ”と呼んでもらっている。
私と受付嬢で組んでいるのは、同期の由佳(ゆか)
「ふじ〜今日も○○部と飲み会だけど…行く?」
お昼休みの後、トイレで化粧直しをしながら由佳が言った。
「私はパス。飲み会はもういいよ…私飲めないからなんか楽しめないし」
「そっかぁ…ふじが行かないなら私もやめよ!
さあ午後も愛想笑いで頑張ろう!」
由佳は伸びをしながら言った。
これが普通の毎日になっていた。
軽く男性からのお誘いをあしらい、
結局…彼氏ができない。。
初めての彼氏が好き過ぎて…
それをどうしても乗り越えるような人に出会えなかった…ていうのが正直なところ。
そんなことじゃ…結婚できないから、もう早く忘れないと…と思ってはいるんだけど…なかなか。
うちの会社は一流企業だから、ここの男性社員と結婚すれば安泰なんだろうし…ってわかっているんだけど…やっぱダメなんだよな…。
葵くん…
消えちゃうなんて…
せめて“別れよう“って言ってくれたら、あきらめついたかもしれないのに…