あたし達は優斗の家に帰りつくと2人で眠りについた。

優斗の話しはこうだった―――――――――――――――――――『えりって誰?』
その言葉に少し反応して黙ったまま、5分がすぎた。
『ねぇ。話してよ。』
あたしが怒ったような声で言うと、少しずつ話しだした。
「俺な…めっちゃ好きなやつがおってん。そいつはな、夕夏より1つ上で…俺の弟の彼女やった。ある日、弟がまだ帰ってないときに、その子が来て、家に入れたんやわ。」
そこまで言うと、優斗は静かにあたしを抱きしめた。
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