「俺は我慢できんくなって…このままやったらあかんって思ったからコンビニに行って…時間つぶそうとしてん。財布と携帯ポケットに入れて、靴はいて、家を出ようとしたら、背中が熱くなって、後ろを見たら、弟の彼女が俺に抱きついてたんや。それで俺はその行動に答えてしまったんや。」

『それって…あたしがその人に似てたからあたしを好きになったの?』
優斗はあたしを抱きしめている腕に少し力を強めた。
「それはちゃう。俺は単純に夕夏ってやつが好きなだけや。そいつとはかぶらん。」
あたしはその言葉に泣いた。
優斗の腕の中で…。
2時間も。
優斗が好きだから嫉妬した。
優斗に好きな人が居たのは当然で、過去は何があっても変わらない。それは分かってる。

でも…あたしは嫉妬しちゃったの……。
えりさんに…。
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