名前も知らない彼は、黙ってあたしを運んでくれた。 暗くて雨も降っていたから顔は見えない。
何で他人に優しくしてくれるの?…ぁあ。ヤりたいからか。
もぉ誰でもいい。
あたしを介抱して…
荒っぽくても何でもいいから…
1人にしてほしくなかったの。
あたしも誰でもよかったの。
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