A z u r e
第一章 prelude -ゼンソウキョク-
怖くなんて、無いよ。
悲しくなんて、無いよ。
虚しくなんて、無いよ。
自分自身に言い聞かせて、
自分自身を押さえつけて、
自分自身を傷つけてきた。
傷が酷く痛むから、
その場にしゃがみこんでしまう。
心が酷く痛むから、
息ができなくなってしまう。
大声で誰かを呼ぶことも知らずに生きてきた。
誰かの腕を掴むことも知らずに生きてきた。
結局、まだ私は独り。
いつか、誰か光を差し伸べてくれるの。
それが遅かれ早かれ、私は待つ事にする。
学校=退屈・つまらない
そう言う方程式をなりたててしまった人は
いったい何人ぐらいいるのだろうか。
嗚呼、誰かこの学校と言う地獄から連れ出してくれないかな。
この狭い牢獄から抜け出して、本当の自分を探しに行きたい。
まだ、誰も、友達も、私ですら
本当の自分を見つけていないのだから。