あなたのために出来ること
「「じゃあ、また明日!部活頑張ってね!」」
「「うん、ばいば―い!」」
「紗和行こっか」
「うん」
帰宅部の乃亜と私は、大抵一緒に帰る。
階段を降りていると、数学科の飯田先生に呼び止められた。
「大野さん、永島先生が職員室に来るように言っていましたよ。」
「わかりました〜、ありがとうございます。」
「紗和、何やらかしたんだあ〜!?」
「はいぃ?だれかさんには言われたくありませ―ん」
「冗談だしっ。今日バイトだから先に行くね。」
「うん。ばいば―い」