6年生物語

始業式も終わり、教室に戻った。


「席に着いて!」

はぁ…また、隣に座らなきゃいけないの?


気まずいし…。


……やっと、帰りの時間になった。


「飛鳥ちゃん!」

あたしは、飛鳥ちゃんと話すと素直になるから…飛鳥ちゃんが好き。


あ、恋愛じゃないけど。


「やっぱさ〜…気まずいんだよねぇ」


あたしが言う。


「しゃべるしかないじゃん?」


飛鳥ちゃんが言う。

「だってさぁ〜佐山、西藤と話してるんだもん」


「あ〜やっぱ向こうも気まずいよね〜」



なんて話をして、そろそろ家の近く。


「バイバイ!」


「さよ〜なら〜」


飛鳥ちゃんって、ふわふわしたお母さんタイプだから、あたしみたいな天然バカとは気が合うんだ。



家に帰って、ケータイで小説を書く。


今度は、実話書こうかなぁ……なんて考えながら、今日あったことを書く。



すると何故だかホッとして……この思い、あったこと、全部記録できるんだなぁ。


なんて考えてた。


人間みんな、忘れてしまうから。


全部、残しておきたかった。


う〜ん


考えてたら、眠くなってきた…。


今日は、お休みなさい……。






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