イツカミタユメ

『ちょっと待ってろよ』
あいつは急いで従業員室に入っていった

私は急ぎ店を出た
走った
大きく息を吸い込む

朝の空気は気持ちいい

不意に左手を強く引っ張られ振り返る

息を切らして、あいつが言った

『今日、1日デートしょう』

額に汗が光ってた
私にはあいつの笑顔が眩しかった

左手を何度も振り払うけど、離してくれない
私は諦めてあいつに左手を預けた


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