記憶
森の中………
僕は目覚め、体をおこした……
「ここはどこだ?」
何も覚えてない……
……いや、おかしい
自分の名前がわからない……
「な、……なんだ?」
記憶がない……
不意に、後ろの方から足音がした
こちらに向かって走ってくる……
「……まずい……」
なぜ、そう思ったのかは、わからない……
気が付けば、
僕は木の上にのぼり、下の様子をうかがっていた……
すると奥の方から、三人組の奴等があらわれた……
三人組は、僕に気づくはずもなく、
その場で休憩をとりはじめた
僕は何をしてるのだ……
こんな森の中なのだ……
あの人達に助けてもらえばいいじゃないか……
しかし、その考えは、すぐに打ち砕かれてしまった……
なぜか、答えは簡単だ……
全員が武装していたのだ……
しかも、持っているのは、狩猟用の銃ではない
人を殺せるような、小型の銃だ……
「こんな森の中で、小型銃?」
最近のハンターは、あんな銃で、獲物をしとめるのだろうか……
そう思いながらも、僕は木を降り、
安全な場所をきくため、
三人組の方へ足をはこんだのだった……