ヤクビョウ神†天使の微笑み†
 大のおとなでも、せいぜい5倍が良いところだ。

 ましてや、あの少女にそんな霊力があるわけがないだろう、普通。



『でも、人は見掛けによらないっていうし・・・』

「どっちにしろ、あの人が関わっていることには変わりはないだろうし、もう少し調べ、て・・・」

 刹那は急にフラッとよろめいたと思うと、直立したまま後方にバタリと倒れてしまった。



『ちょっと、刹那!?
 刹那、どうしたの?!
 刹那ってば!』

 雫は慌て駆け寄り、手を刹那の胸に当ててみる。



『うそ!?
 霊力がほとんど無くなってる?!』

 なんと、刹那の生命エネルギーである霊力が半分以上も失われていた。



 そして、2人の周りには魚のゴーストたちがぞろぞろと集まりだしてきたではないか。
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