ヤクビョウ神†天使の微笑み†
 刹那と雫は首を傾げながらう~んと唸った。



「これは念入りな調査が必要ね・・・

 それじゃこうしましょ」

 怜華は突き立てた親指を前歯で噛んで考え込んだ結果、今度は人差し指を突き立てて閃き顔を3人に向ける。



「刹那君たちには引き続きネコマタ事件の調査を行ってもらうわ」

「はい」
『ええ』

 2人は同時に返事を返す。



「そして、周慈は“神霊特捜部”にこの事を報告して一緒に捜査をしてちょうだい」

『それが妥当ですね』



 周慈は微笑みながら返答する。

「私は・・・

 そうねぇ・・・

 まぁ、あなたたちの結果を期待してるわ!」

 社長の身ながら、捜査に加わりたい感情を押し殺したか、悔しい表情を作ったまま手をひらひらと振って解散を告げた。
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