日向葵

夏休み―後半―






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「ちょっと葵~!何で私まで花の水やりしなきゃなんないの!」




「だって二人でやった方が早く遊びに行けるでしょ」




「だからって学校~……?」




「さよなんて私服だからって先生に見つからないように隠れてただけでしょ!」






「にしてもうちの野球部頑張るね~、このアッツイ中」





「本当に、暑中お見舞申し上げたいくらい」






「じゃあ申し上げてよ?」





「………弥太くん」




「え?葵、弥太くんと知り合い?」





「うん、まぁ~、知り合い」






野球部は休憩時間なのか弥太くんは金網の向こう側にいた





その金網も軽々と飛び越えて私とさよの前に来た



相変わらずデカイ








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