日向葵
「きゃっ………」
野球ボール
とっさのことで本気でびびった私は柄にもなく、きゃっとか可愛い声が出てしまった
「本当ゴメン!うちの4番が」
「私は大丈夫ですけど……………、」
野球ボールはびびって目を瞑った私をすり抜けて花壇へ一直線。
もちろんそこに誇らしげに太陽を見つめるヒマワリの2、3本が折れた。
「うわっ!ゴメン」
野球部の彼氏は金網を軽々と乗り越えて私の目の前まで来た
「……でか」
「え?何か行った?」
「いえ、何も」
「でもどうすっかな、これ」
そこには折れたヒマワリ