日向葵





「日向、ちょっと俺に時間もらえる?」





「え……?うん……、」





弥太くんの真面目な顔にドキッとしたけど腕を掴まれて早歩きで進んでくから少し怖くなった






足が止まったかと思うと中庭で、弥太くんはゆっくりと私の方に振り向いた





「…………………」





「………ゴメン急に、でも俺、結構短期だから我慢出来なかった」





「あ、いえ………」




















「日向を困らせたくなかったから、言う気無かったんだけど、俺日向のこと特別だと思ってるから」



















「…………………」







「ホント困らせてゴメン、返事とか欲しい訳じゃないから、じゃ」








私が放心状態のまま弥太くんはまた早歩きで教室に戻って行った










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