騎士はキミに恋をする
朝。
玖零羽は目を覚ますと同時に、
また奇妙な悲鳴を上げた。
「ふゃぁぁぁ?!」
今日はテラスの胸に
顔が押し付けられていて、
呼吸ができなかった。
だから夢の中でも
何だか呼吸が苦しかったのだと
今更思う。
一方のテラスは昨日と変わらず、
呑気に起きて、
玖零羽に頬を抓られた。
そしてまた、
玖零羽を起こしに来た、
昨日とは別のメイドに誤解をされ、
2人は慌てて誤解を解いた。