騎士はキミに恋をする
「え? どっかいくの?」
寝間着のまま朝ごはんを
口にしながら私はテラスに訊く。
「ああ、1ヶ月程な。」
「何? 出張みたいなもん?」
「そんなところだ。」
「ふうん。」
私とテラスの短い会話は
そこでいったん途切れ、
そして、
今度はなんでまた私のベットに
テラスが入り込んでいたか、
についての話になった。
テラス曰く、
「気がついてたら寝ていた。」
らしく、
私はなぜだか無性に腹ただしくなって、
左手に持っていたフォークを
投げそうになった。
まあ、何とか抑えたのだけど…。