騎士はキミに恋をする
朝ごはんを食べた後、
私は、出張(?)に行くテラスを
見送りに城の門のところまでいった。
テラスは何やら大きな袋を
3つくらいユートピアの背中に乗せて、
自分もユートピアの背中に乗った。
「じゃあ、1ヶ月ほど行ってくる。」
テラスは玖零羽と同じように
見送りに来ていた兵隊達やメイド達に
そう言ってから、
玖零羽のほうに向かっていった。
「俺がいなくても、優秀な護衛が
変わりについてくれるから、
心配はいらないからな。」
そう言って、
テラスはユートピアと一緒に
空の彼方へと飛び立った。
1人と1匹が見えなくなるまで、
1分とかからなかった。
テラスとユートピアが見えなくなって、
メイドや兵隊達が
自分の持ち場へと戻り始めたころ、
玖零羽はふと疑問に思った。
優秀な護衛って、誰?
玖零羽の疑問は、
声には出さなかったため、
誰も答える者はいなかった。