騎士はキミに恋をする

兜をまたしばらく無言で眺めた後、
アンジェリーナは兜を小脇に抱えて
部屋を速足に出た。

もうその眼には、
復讐の色に染まっていた。

後ろから、
またあの声が聞こえる。

『復讐せよ。』

『汝が恨むものは何だ?』

耳障りな無声音が心を蝕む。




呑まれる…。























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