騎士はキミに恋をする

何かが、
自分に向けて伸ばしてくる
『手』の様な物を避けようともせずに

ただ呆然とそれを見つめながら、
見えない何かに包まれながら、


目を閉じる。

生温かい息遣いが耳元をかすった。



死を覚悟した。
自分がこの世から消えてなくなることを
覚悟した。














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