騎士はキミに恋をする
玖澪羽が「うん。」といった後、
テラスは玖澪羽を背にして
右手に持っていた剣に
何かボソッと呟いた。
そして剣は、
夕焼けを連想するような
紅い色に変わっていた。
「きれー・・・。」
こんな状態で玖澪羽は見とれていた。
「のんきな奴。」
一方のテラスは呆れていた。
そんな時、
不意に殺気を感じて、
前へ剣を向けた。
殺気の持ち主は、
テラスの剣を剣で受け止めた。
ユートピアの背中に乗り移って
テラスに殺気を向けた
それは全身黒い鎧を身に纏っていた。
コレが正義の騎士団。
でも、すぐに、
テラスはその騎士団員を
ユートピアの背から突き落とした。
落ちていく騎士団員は、
乗っていた竜に拾われる事も無く、
地上に消えていった。