騎士はキミに恋をする
暫くして、
空は、夕焼けを迎え、
夜空を迎えた。
一体、
何時間飛び続けたのだろうか?
だんだん寒くなってきた・・・。
眠いし、お腹もすいた・・・。
うとうとし始める私を
揺り起こしつつ、
指を指しながらテラスが言った。
「目的地に着いたぞ。」
その声に目が覚めた私は、
テラスが指を指す方向を見た。
そこには、
御伽噺などに出てくるような
大きな城があった。
白亜の綺麗な城だった。
「あんたって、王子様かなんか?!」
「騎士だって言っただろう。」
多少混乱する私に、
テラスが言った。
「俺が守るべき、2つ目の国だ。」
その言葉と同時に、
城の周りの城下町が見えてきた。
城下町もとても大きかった。