騎士はキミに恋をする
それからすぐに、
ユートピアは城の中庭に降り立った。
すぐに、
戦闘態勢の兵士たちが
武器を持って走ってきたが、
テラスの顔を見ると、
みんな笑顔になり、
「おかえりなさい」と口々に言った。
相当尊敬でもされているのだろう。
みんな、眼がきらきらと輝いていた。
すると、
司令官らしき人が口を開く。
「王がお待ちです。」
特に緊張などという雰囲気はなかったので、
テラスは「わかった」と返事をすると、
ユートピアから降り
私も降ろして、
走ってきたメイドたちに私を突き出し、
風呂に入れて、着替えさせるようにと言った。
メイドたちは返事をすると、
私をつれて城の中に入った。
途中、後ろを振り返ると、
テラスは違うところから城の中に入り、
ユートピアはというと、
どこかに飛んで行ってしまった。