騎士はキミに恋をする
私はメイドたちの会話を聞きながら
しばらく湯船につかっていた。
そして、
のぼせるぐらいになって、
私はやっとお風呂から出た。
出入り口に用意されていたバスタオルで
軽く髪や体を拭いて、
そのバスタオルを体に巻いて
風呂場を出た。
脱衣所には、
予想してた通りメイドたちが
ドレス片手に立っていた。
「これから、
クレハ様に私どもお勧めの
ドレスを着ていただきます。」
「あ、結果的にそうなったんですか。」
と、玖零羽は口に出しそうになって
口をつぐんだ。
そして、
「わかりました。」
と、少し苦笑い気味に笑って言った。
「では、失礼しますっ。」
その場にいたメイドの中では最年長の
おばちゃんメイドがそういうと、
いきなり、
玖零羽の体に巻いてあったバスタオルを
剥ぎ取った。
「えぇェッ?!」
予想だにしない惨事。
私は驚きのあまり、
今までにあげたことのない奇声をあげた。