騎士はキミに恋をする

「あ、副メイド長!
 クレハ様、まだ下着を着ていません!」

気づいたように、
一人のメイドが声を上げる。

その一言で私の目の前に、
下着を差し出される。

いつの間に…。
てか、このおばちゃんメイドが
副メイド長なんだ…。

少し驚く。

「さあさ、お早く下着を着て!」

おばちゃんメイドの急かす声で
他のメイドたちが
私に下着を着せようと近寄ってくる。

「だ、大丈夫です!一人で着れます!」

焦りながらメイドたちを牽制して、
素早く下着を着た。

下着は、
私のいた世界と同じで
ちゃんとブラジャーとパンツだった。

「さあ!
 時間もないんでさっさとしましょう!」

おばちゃんメイドが
手をパンパンと叩きながら言うのを合図に、

私は、着せ替え人形のようになった。






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