騎士はキミに恋をする
淡い青色の世界。
その中で仰向けに
宙に浮かんでいるのは誰?
腰まで伸びたストレートの銀の髪。
瞳を閉ざした整ったその顔。
桜のような桃色の唇。
全く飾り気のない、
白く長いワンピースから伸びる
細い両腕、両足。
大人の女性を漂わせる、
曲線を描いたくびれ、胸のふくらみ。
女性として、
完璧ともいえる容姿を持つその女性。
玖澪羽はほぼ反射的に
その女性のことを女神だと思った。
綺麗だと思った。