騎士はキミに恋をする
瞼をゆっくりと開ける。
そこには見慣れない天井が
視界いっぱいに広がっていた。
嗚呼、そっか。
私、別世界的なところにいるんだっけ。
眠気でぼんやりとする頭でそう考え、
夢の内容を思い出す。
実際、
そんな怖い夢ではなかった。
でも、夢の中にいるときは
今までに経験したことのないほどの
恐怖に襲われた。
本当に怖かった。
今思い出すとそんな怖くないけれど。
…てか、
なんか苦しい。
そう思って、
何か違和感のある自分の首に
手を伸ばして自分の首に触れようとした処で、
誰かの腕に触れる。
生温かい、
筋肉の付いた、
腕。
まさかと思い、
胴体があるであろう方を向く。
そこには、