騎士はキミに恋をする
そして、
次に目が覚めたときには。
「…。」
「…。」
真近に迫った顔。
聞こえる呼吸音。
首と背中に回った2本の腕。
「…。」
「っぎょええええええええええええええええ
えええええええええええええええええ?!」
その奇妙な悲鳴は部屋全体に響き渡り、
結果的にテラスを
起こすこととなった。
「…。」
まだ眠たそうに、
不満そうに眼を開け、
玖澪羽を見るテラス。
そして、
「お早う。」
オプションで星が付くくらいに
爽やかに朝の挨拶を繰り出しました。
っぎゅぅぅぅ!
「い、痛だだだだだだだっ!」
何故かイラついてテラスの両頬を
結構本気でつねる玖澪羽。
「なあーにが
『お早う。キラっ』だっ!!」
「んなこと言ってないだろう?!」
「オプションで付いたの!!」
「ンだそれ?!」
全てベットの中で起きたことで、
まだまだ2人の痴話喧嘩は続くもよう。