と な り
第1章 / 隣のイケメン
『転校生』と聞くとなぜかわくわくする。
特に、それが異性の場合。
しかも
1番後ろのあたしの席の左側に新しい席が出来ていた。
『マイー!あんたの隣イケメンだったらいーね!』
「あたし興味ないもーん」
とか言いつつ、内心バクバクだ。
まさか、あたしの人生を大きく左右する人が隣のやつだったなんてね…
この時は思ってもみなかったよ…
「今日は、皆も知っていると思うが、
転校生が来ているぞ。
神…入れ。」
先生はいつもより少しだけテンション高め。
皆が一斉にドアを見る。
ガラガラ…
女子がざわめく。
なんなんだろう、この緊張感は。
『神 カズヤです。E商から来ました。よろしくお願いします。』
んー…92点。
世間一般で言うイケメン。
おそらくこのクラスの女子半数が
彼を好きになるだろう…。
『神の席は1番後ろの端っこだ。
わからない事があったら
隣の野上に聞くといー。』
すると神は、めんどくさそーにあたしの隣の席についた。
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