一途な恋愛
いきなり始まった自己紹介・・・。
あたしは人前で喋ったりするのが苦手だ。

気付くと、あたしの前の前の席に座っている麻耶の番になっていた。

(どうしよ・・汗)


「桜木麻耶です。趣味はバイオリンを弾くこと。よろしくね。」


麻耶って、バイオリンなんか弾けるんだ・・すごいなあ・・。


てか麻耶!最後に笑顔なんてつけるから、男子が騒いでるよ汗。


ふと麻耶の方を見ると、こっちを見て、
「(がんばって!)」と、口パクで言ってくれた。

ついにあたしの番。

「あの・・えっと・・や、山下海っていいます!
趣味は、その、・・・・。よろしくお願いします・・(ペコリ)」


おわった・・・・泣
初めっから第一印象悪すぎだよ><
ちょっとしらけちゃったし・・!

麻耶はこっちみて笑っている。
「(笑いごとじゃないよー!!!)」と必死に口パクで訴えると麻耶は、
顔の前で両手を合わせた。





こんなわけで、1時間目は最悪だった。


次はさっそく移動教室。


早く行かなきゃ!あ、麻耶と一緒に・・・って思ったけど、
麻耶にも新しい友達がもう出来てるみたいで誘いにくいな・・一人で行くか。

教室を出て歩きだしたら、一人の男の子が話しかけてくれた。

「海・・ちゃん、だよね?俺、冴島煉。よろしくね。」


一瞬気絶しそうになった。だって、
すっごく綺麗な顔立ちしてるから・・。

「あ、うん!よろしくね!!」



「ちょっと煉!何ナンパしてんのよ!!」
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