一途な恋愛
2時間目も終わって教室に戻ろうとした時、麻耶が話しかけてきた。

「海、さっきはごめんね?一緒に行こうと思ったんだけど・・」


さっき・・?ああ、移動の時だ!

「ううん。大丈夫だよ!新しい友達も出来たんだ!!」

「ほんと?良かった。」

麻耶は自分のことみたいに喜んでくれた。

「あ、麻耶!お昼、一緒に食べない??」

「ごめん、海・・。あたし他の仔達に誘われちゃってて・・。海も一緒に食べる??」

そっか・・麻耶は人気だもんね・・。

「じゃああたしはさっき出来た友達と食べるから平気だよ!!」

「ごめんね海・・。今度は一緒にね!」

「うん。」




とは言ったものの・・誘いにくいなあ・・・。

煉くんと成美は隣のクラスだから入りづらいし・・・。

でも早くしないとお昼終わっちゃう・・・。


「煉待ち?あいつモテるからなー。煉、客だぞ。」

知らない男の人が煉くんを呼んでくれた、よかった!

2年生かな?



うちの学校は学年ごとに上履きの色が違うから見れば何年生かは分かる。


「湊先輩!・・あ、海ちゃん、どした?」

あ・・湊先輩って言うんだ・・。

「あ、あの・・もし良かったら、、一緒にお昼でもどうかなって、その・・思って・・・・・あ!無理ならいいよ!!」

「ああ、いいよ!じゃあ・・屋上行こっか。」

「ありがとう・・あ、煉くん、成美は・・?」

「あいつはなんか仕事があるんだってさ。」


仕事?なんのだろ・・?まいっか。

「そっか。」

そう返事してあたし達は屋上へ行った。

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