一途な恋愛
「それじゃ行くか!」

爽先輩の一言で、みんな煉くん家に向かう。



「どうぞー。あ、適当に座ってて。」
皆が入っていく・・あたしだけ遠慮がちに小さな声で「おじゃましまーす」と入った。


「あ、隆也。この前言ってたCDだけど・・はい。」
「ああ。サンキュ。」

ほんっと仲いいなあ・・・。

「おまたせー」そう言いながらジュース持って入って来たのは煉くん・・と?湊先輩・・。

煉くんはジュースを置くと、爽先輩の隣に座った。
湊先輩は・・あ、あたしの隣!?

ドキドキ・・・。

心臓がうるさい・・でもなんでこんな緊張してるんだろ///でも少し経つと慣れたみたいで落ち着いてきた。

みんながしゃべっているなか、あたしは隅っこでぼーっと見ていた。

「・・どした?」

み、湊先輩っ!!!やばいよぅ・・また心臓が・・・・・。

「あ、いや・・。」

「山下って彼氏とか居たりすんの?」

「い、居ません!てゆか、海でいいですよ!!」

「わかった。」

早く帰りたいよう・・汗 こんなんじゃもうもたない!!

「わりぃ、爽。俺帰るわ。こいつ送ってくる。」

「ぇっ・・。」

帰りたいとは思ったけど湊先輩とじゃ落ち着いて帰れないよ><

「お持ち帰りですか湊くん?」爽先輩が冗談言ったら、「うるせーよ、じゃあな。」って言って行くぞって手・・握られた。

「海ばいばい!」成美が意味ありげな笑みで手をふって来た。
あたしは赤面になりながらもふりかえした。

「家、どっち?」

そんな甘い声で聞かないでー汗

「あ、あっちです!」焦りながらも答えたのに、
「ぷっ」わ、笑われた!?

「そんな俺って怖い?」と笑いながら言われた。

「いえ、そ、そうじゃなくて・・あたし初対面の人と話したりするの苦手ってゆうか・・・すいません・・。」

「そっか。多分そゆとこに人気があるんだよな・・。」
「え?」先輩がポツリと吐いた言葉を聞き取れることが出来なかった。
「いや、なんでもねぇよ。」

あらためて見る先輩の顔は、やっぱりすごくかっこよかった。
こんな整った顔立ちしてる人にドキドキするのも当たり前だよね。
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