純愛ワルツ
「今度天音ちゃんとデートする約束したんだけど、どんな話したらいいのかと思って…」




乙女か、お前は!



とツッコミたくなる悩みをキモい表情でするキモロン毛。




話?

話ねぇ〜…





「俺の話は?」

「1番したくねぇわ!」





だよな。





「そんな心配しなくても大丈夫っスよ。基本、天音は1人でくっちゃべってるから、相槌打っときゃ何とかなりますって」


「じゃあ、どんな所連れて行ってあげればいいかな?」




先輩はデートスポットや名所や旅行の雑誌をドッサリ床に置いた。




…わざわざこんな雑誌買い込んでたのか。



天音にマジなんだな、この人。





「デートの為にこんなに雑誌買うなんて、先輩も可愛い所あるんスね」


「俺は外見では柏木に勝てねぇからな」


「頭もじゃないっスか?」


「確かにお前の変態脳内には負けるか」




死ね、キモロン毛。



デート中に屁でもこいて好感度下げてしまえ。
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