純愛ワルツ
「茜くんはケーキよりタルトの方が好きなんですね」
「んー、そういうワケじゃねぇけどこのタルトさ、直訳すると『俺の胡桃』だから。まさに俺の為に作られたタルトだろ?」
わっ…わわわ!
「胡桃、何で真っ赤なのかな?」
「茜くんのせいです!」
ワザと意地悪な言い方をしながら
グリグリと頭を撫でてくれる茜くん。
あ…
今、凄くカップルっぽいよね?
…嬉しいな。
「ふふっ。胡桃ちゃんと茜くんカップルは見てるこっちまで幸せにしてくれるね」
前の席にお兄ちゃんと座っているくらちゃんさんは
そう言って優しく笑うと化粧室に向かった。
「なっちゃんは何処であんないい女引っ掛けたんスか?」
「引っ掛けたなんて人聞きの悪い事を言うな」
「私も聞きたい!あんな素敵な人とどうやって出会ったの?」
茜くんと共に体を乗り出してお兄ちゃんを見ると
お兄ちゃんはヤレヤレと息を吐いた。
「くらちゃんは幼稚園教諭でな、うちの前に毎朝停まる幼稚園バスに乗っていたんだ」
なるほど。
だからあんなに雰囲気から優しいんだ。
「初めて彼女を見た瞬間、俺は全身に電撃が流れるのを感じた。
そして無意識にあんなに大事に育てていた花々を切って花束にし、バスに乗り込んでいた」
「え!?乗り込んだ!?幼稚園バスにっスか?」
「お兄ちゃん…」
冷静なお兄ちゃんがそんな事したの…?
でも園児達は怖かっただろうな。
「あぁ。俺にしては非常識な行動だが、無意識だから仕方がない」
「アンタいつも非常識…」
お兄ちゃんはギンと茜くんを睨むと話を続ける。
「そしてな、驚く彼女に俺はこう言ったんだ」
お兄ちゃんは少し興奮気味に呟いた。
「結婚して下さ「ふぁ〜…」
ふぁ〜…?
ふと茜くんを見ると大きな口を開けていた。
「んー、そういうワケじゃねぇけどこのタルトさ、直訳すると『俺の胡桃』だから。まさに俺の為に作られたタルトだろ?」
わっ…わわわ!
「胡桃、何で真っ赤なのかな?」
「茜くんのせいです!」
ワザと意地悪な言い方をしながら
グリグリと頭を撫でてくれる茜くん。
あ…
今、凄くカップルっぽいよね?
…嬉しいな。
「ふふっ。胡桃ちゃんと茜くんカップルは見てるこっちまで幸せにしてくれるね」
前の席にお兄ちゃんと座っているくらちゃんさんは
そう言って優しく笑うと化粧室に向かった。
「なっちゃんは何処であんないい女引っ掛けたんスか?」
「引っ掛けたなんて人聞きの悪い事を言うな」
「私も聞きたい!あんな素敵な人とどうやって出会ったの?」
茜くんと共に体を乗り出してお兄ちゃんを見ると
お兄ちゃんはヤレヤレと息を吐いた。
「くらちゃんは幼稚園教諭でな、うちの前に毎朝停まる幼稚園バスに乗っていたんだ」
なるほど。
だからあんなに雰囲気から優しいんだ。
「初めて彼女を見た瞬間、俺は全身に電撃が流れるのを感じた。
そして無意識にあんなに大事に育てていた花々を切って花束にし、バスに乗り込んでいた」
「え!?乗り込んだ!?幼稚園バスにっスか?」
「お兄ちゃん…」
冷静なお兄ちゃんがそんな事したの…?
でも園児達は怖かっただろうな。
「あぁ。俺にしては非常識な行動だが、無意識だから仕方がない」
「アンタいつも非常識…」
お兄ちゃんはギンと茜くんを睨むと話を続ける。
「そしてな、驚く彼女に俺はこう言ったんだ」
お兄ちゃんは少し興奮気味に呟いた。
「結婚して下さ「ふぁ〜…」
ふぁ〜…?
ふと茜くんを見ると大きな口を開けていた。