純愛ワルツ
そう心に決めて家に帰ると、ドアの前に誰かが座っていた。
「…?あの…」
声を掛けると体育座りをしていたその人影が揺れ
こちらに顔を向けた。
「茜くんっ!」
「え!?胡桃!?なんでっ…」
座っていたのは、胡桃。
なんで?
胡桃は俺の事、忘れたんじゃ…
「私、時間がないんです。次は本当に茜くんを忘れてしまう。…だから…最後に会いに来たんです」
「どういう事?何が…起きてるの?」
「もうすぐ私、別の人格に乗っ取られちゃうんです。…でもその前に、その新たな人格の私が猶予をくれたんです」
何だ、それ。
別の人格…?
じゃあさっきのあのケバい女子高生が新たな胡桃ってこと?
二重人格や多重人格、ではなくて
これは解離性障害ってヤツか?
解離性障害は強いストレスとなった出来事に関する記憶を無くす事だと聞いた事がある。
その障害のひとつの、自分が自分でないような感覚になる離人症障害…でもあるのかな…。
どっちにしても…
そんな精神までを狂わすほど
俺は胡桃を悩ませていたのか?
「…ごめん、俺ちょっと状況が把握出来ない」
混乱する頭を押さえる。
だって
あまりにも突然で
俺にしたら非現実的で
何をどう考えたらいいのか全く分からない。
「…?あの…」
声を掛けると体育座りをしていたその人影が揺れ
こちらに顔を向けた。
「茜くんっ!」
「え!?胡桃!?なんでっ…」
座っていたのは、胡桃。
なんで?
胡桃は俺の事、忘れたんじゃ…
「私、時間がないんです。次は本当に茜くんを忘れてしまう。…だから…最後に会いに来たんです」
「どういう事?何が…起きてるの?」
「もうすぐ私、別の人格に乗っ取られちゃうんです。…でもその前に、その新たな人格の私が猶予をくれたんです」
何だ、それ。
別の人格…?
じゃあさっきのあのケバい女子高生が新たな胡桃ってこと?
二重人格や多重人格、ではなくて
これは解離性障害ってヤツか?
解離性障害は強いストレスとなった出来事に関する記憶を無くす事だと聞いた事がある。
その障害のひとつの、自分が自分でないような感覚になる離人症障害…でもあるのかな…。
どっちにしても…
そんな精神までを狂わすほど
俺は胡桃を悩ませていたのか?
「…ごめん、俺ちょっと状況が把握出来ない」
混乱する頭を押さえる。
だって
あまりにも突然で
俺にしたら非現実的で
何をどう考えたらいいのか全く分からない。