純愛ワルツ
カウンターに戻り、レジの前に立った。



「ご注文はお決まりですか?」

「アイスココアひとつ下さい」



ココアだぁ?


カフェに来てココアだのジュースだのを頼むなんて邪道だぞ。



ありゃ、親に連れて来られたガキが飲むものだ。




「あ、ガムシロも付けて下さい」



はぃぃぃ!?


ココアにガムシロ…?




なんつー客だ。

面を拝んでやる……っ…




「…?あの…」




目の前にいたのは、女子高生。


クリクリの瞳と
フワフワの栗色の髪。



小さな背丈が愛らしい

天使のような女がそこにはいた。




これって世に聞く…

萌えぇぇえ―!!ってヤツじゃね?



え?何!?

絶対そうだって。




ヤベぇよ。

や…マジで!





この子、可愛過ぎだって!!




うわっ…どうし「うるせぇよ!!」



吉澤先輩に思いっ切り殴られた。
< 3 / 144 >

この作品をシェア

pagetop