純愛ワルツ
「でも茜にはちょっと不釣り合いじゃない?」


「はぁ!?」



どう見たってお似合いだろ。



バカか。




「茜はもっと押しが強い女が似合うと思うな。あんないい子ちゃんより」



胡桃に修学旅行のしおりを見せて貰えねぇかな。



班行動とかで男と組まれた日にゃ

その男共を半殺しにしなきゃならねぇ。




「…って!茜、聞いてる!?」




隣でギャンギャン喚いている天音をフルシカトしながら、何となくバイト先に向かった。





「おー、柏木」

「先輩、今日もシフト入ってたんスね」



カフェの中に入ると、いつものようにカウンターに吉澤先輩がいた。




「バイト無い日にバイト先に来るとは、お前も寂しい男だな」


「毎日バイトしてる奴に言われたかねぇんスけど」



テメェなんぞに

寂しい男扱いされてたまるか。




「茜。私、席取っとくから、エスプレッソよろしくね」


「はいはい」



結局、一緒について来た天音。



うぜぇけど、まぁ…

嫌いじゃねぇしな。




ほっとこう。




「今の子、お前の女?」

「誰があんな女」




てか、お前


俺が胡桃に惚れてんの知ってるだろ!!
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