純愛ワルツ
「にしても、マジで沖縄に来ちまうとはなぁ」


「店は大丈夫なんスか?」


「親父が大丈夫って言ってんだから大丈夫だろ」




ふーん。


意外と無責任なんだな、キモロン毛。






「天音と上手くいきそうスか?」


「あー…天音ちゃん、お前の話ばっかするんだよ。お前なんかのどこがいいのかね」


「顔?」




先輩にバシッと頭を叩かれた。






「つーか、天音ちゃんのあの水着はないだろ。俺、理性を保つのに必死だったぞ」


「へぇ〜。先輩、あんなんで興奮するんだ」


「あんな過激な格好で興奮しないなら、お前は何で興奮するんだよ!?…やっぱ変態だけあってマニアックなのか、お前は」



「俺は胡桃の存在に興奮する」




キラーンという効果音が似合う表情を先輩に向けると、先輩は布団の中に潜り込んだ。





「明日は市街観光だろ。朝早いんだから早く寝ろよ」




無視すんな―!






「先輩、天音の部屋で寝れば?」


「は…はぁ!?ふざけんな!まだ知り合って日も浅いのに、同じ部屋で寝るワケにゃいかねぇだろ!!」


「先輩のウ・ブ♪」




首がメキャっと鳴る程の力で顔を掴まれた。






「早く寝ろ!変態ストーカー!!」




永遠の眠りにつきそうです…。
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