純愛ワルツ
次の日。
観光をしながら、胡桃の後をつけていた。
いや…間違い。
観光をしながら、影から胡桃を見守っていた。
よしよし、今日は周りに変な男はいねぇな。
胡桃は女の子2人と土産物を眺めている。
「茜くん、何なら喜んでくれるかなぁ」
…ん?
今、エンジェルボイスで『茜くん』って聞こえたけど。
聞き間違いじゃねぇよな?
「おい、柏木!そんなに近付いたらバレるって(小声)」
帽子を目深に被ってスススッと胡桃に近付くと、バカ女が大声で叫んだ。
「あーかねっ♪何かいいものあったのぉ?」
「…え?あ…天音さん?」
しまった―――!
「胡桃ちゃん。また会ったね」
天音のバカ野郎。
やべぇって。
どうする、俺!?
いや、焦るな。
俺はストーカーしに来たんじゃなくて、先輩達とバカンスに来ただけで…
「茜…くん?」
ギクッ。
「ぐ…偶然だな」
「…やっぱり…茜くんと天音さんは、そういう関係だったんですね」
「え?何?」
「…なんでもないです」
バレたなら仕方ねぇ。
胡桃をさらって2人で沖縄を満喫しちまうか。
先輩だって天音と2人になりたいだろうし。
そう思って胡桃の手を握ると、物凄い力で振り払われた。
「…胡桃?」
「…私も彼氏と行動を共にするので。失礼します」
ペコッと頭を下げて、胡桃は友達の元へ駆けて行ってしまった。
観光をしながら、胡桃の後をつけていた。
いや…間違い。
観光をしながら、影から胡桃を見守っていた。
よしよし、今日は周りに変な男はいねぇな。
胡桃は女の子2人と土産物を眺めている。
「茜くん、何なら喜んでくれるかなぁ」
…ん?
今、エンジェルボイスで『茜くん』って聞こえたけど。
聞き間違いじゃねぇよな?
「おい、柏木!そんなに近付いたらバレるって(小声)」
帽子を目深に被ってスススッと胡桃に近付くと、バカ女が大声で叫んだ。
「あーかねっ♪何かいいものあったのぉ?」
「…え?あ…天音さん?」
しまった―――!
「胡桃ちゃん。また会ったね」
天音のバカ野郎。
やべぇって。
どうする、俺!?
いや、焦るな。
俺はストーカーしに来たんじゃなくて、先輩達とバカンスに来ただけで…
「茜…くん?」
ギクッ。
「ぐ…偶然だな」
「…やっぱり…茜くんと天音さんは、そういう関係だったんですね」
「え?何?」
「…なんでもないです」
バレたなら仕方ねぇ。
胡桃をさらって2人で沖縄を満喫しちまうか。
先輩だって天音と2人になりたいだろうし。
そう思って胡桃の手を握ると、物凄い力で振り払われた。
「…胡桃?」
「…私も彼氏と行動を共にするので。失礼します」
ペコッと頭を下げて、胡桃は友達の元へ駆けて行ってしまった。