純愛ワルツ
しっかし、一気に混んだな。


学校終わる時間帯だからか?

マジうぜー。


マジ客KY。
マジK(キモイ)Y(吉澤)。


あ。

本音出ちゃった。




「ご注文はお決まりですか?」


「あー…ラテとクロワッサンでいいや。あん、でもスコーンも捨て難てぇかも」



うっせぇよ、クソギャル。

早く決めて早く消えろ。




何だ、その黒肌
何だ、そのマダラ金髪
何だ、その目ヤニみたいなアイメイク




「てかぁ、アンタカッコいいじゃん。アドとか交換しとかね?」



しねぇよ、ブス。

てか死ね。



テメェに構ってる暇なんかねぇんだよ。




「すみません。携帯持ってないんで(嘘)」


「マジ!?今の時代、携帯持ってない奴いんの?ウケる〜!」



テメェの顔がウケる〜。



持ってるに決まってんだろ。
バカか。



真っ黒なその顔、ドリップに入れて珈琲にしてやろうか。



ま、作ってそのままトイレに流すけどな!




「柏木、休憩入っていいぞ」



客の波が落ち着き、吉澤先輩から休憩の時間だと知らされた。
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