純愛ワルツ
「ごめんな。俺に会いに来てくれたからこんな事になっちゃって」


「茜くんは悪くないですよ!私が会いたくて来たんですから」




お兄ちゃんと香織にメール入れておこう。




今から行っても仕方ないし、今日はお休みしちゃおうかな。



期末テストも終わったし、きっと午後は夏休み明けてすぐの文化祭の準備をするだけだからいいよね?





「どうする?今からでも学校行く?送ってくけど」


「今日はおサボりします!だから、茜くんといてもいいですか?」


「もちろん。じゃあまずは飯食い行くか」


「はい!あ…でも私、制服だからこんな平日のお昼に遊んでたら補導されちゃいますかね」


「じゃあ、一度着替えに家に帰っておいで。風呂にも入りたいだろ?俺その間にレポートやっておくから」


「はい、そうします」




アパートを出て家に帰り、シャワーを浴びて私服に着替えてから


急いで茜くんの元に戻った。




1時間も掛からなかったけど

茜くんは課題を終わらしていた。





「もう終わったんですか?」


「簡単な課題だったからね」




テーブルには、参考書とカルテの書き方についてや心臓ペースメーカーの何たらと書かれた数枚のレポート用紙が置かれていた。



…これが簡単なのかな?




茜くんって凄い!
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