再会

『再会』

それは突然だった。ばら撒いていた愛もたまには役に立つもので。

ねーさんの友達が、何を血迷ったのかあたしの下へねーさんを連れてきた。


涼しい顔して話しかけた。ほんとのところ？心の奥底？

きっとうれしいんだと思う、燃え尽きるくらいに。心が火ダルマになるくらいに。


また、あんな全てを捨てられるような感覚に戻ったんだと思う。

あのころの愛はあたしの心を侵食する、新しい愛に生まれ変わるためのハイペースで。


そしてともに育つ恨み。二つはおそらく一つだ。トップスピンで回転し続けたらきっと愛も憎しみも変わらない。

恨みも嫉みも変わらない。


娯楽も快楽も変わらない。