笹倉さんの恋愛事情
「1組でパーチーしねえ!?」
とある昼休み。
普段の休み時間が10分に対し昼休みは20分と運動場で走り回るには一番良い潮時となるこの時間にある大きな声が教室を包み込んだ。
2時間目「1組でパーチーしねえ!?」
そう叫んだのは窓側の一番前に座っていた剛田弘道だ(ゴウダ ヒロミチ)。
同じ名前のことからジャイアンと呼ばれている。
「どうしたんだよ、ジャイアン急に。卒業式でもないのに」
「仲を深めたいと思わねえか!?」
「僕達が集まったら仲を深めるどころか変人奇人の集まりの儀式みたいになるよ」
ちなみに僕とジャイアンは親友だ。
中学校の頃からずっと一緒だった。
「えーでもいいんじゃない!?すごく楽しそうだし儀式だなんて…すごく素敵★」
目を光り輝かせながら答えるのは篠凪伊理花(ササナギ イリカ)というかなりのオカルト好きオタクだ。
「おーじゃ、俺も行こうかな」
そう言って話に入ってきたのはさっきまで教卓の上で寝ていたはずの大和先生だった。
「先生、それは無理だとおもいます。」
「えーいいじゃん俺だって1組の一員だし」
「大人には入り込めない子どもの壁っていうのがあるのよっ!」
「うわあ、それ地味に痛い。傷つく」
すっかり教室の隅にしゃがみ込んで"の"の字を書きはじめた。
そんな中クラスの皆もそれを"おもしろそう"と認定したのか賛成の声が高まり始めた。
―そういえば笹倉さんは…
笹倉さんはどうなのだろうと不意に思い教室を見渡すといつの間にか伊理花と話をしていた。
「愛李も行こう!楽しくなるよ!」
「…楽しい?」
「そう!1組皆いるんだから楽しいに違いないよ!!」
こんな馬鹿の集まりに笹倉さんは参加するわけない…なんて思いながら聞くと
「…うん、行く」
少し考えた後に了承していた。
―え、うそ。
笹倉さんが来るんだったら僕も行きたい、なんて思いジャイアンの方を向くと
「じゃあまず協会に行って賛美歌を歌い、その後イエス・キリストに纏わるビデオを50分間視聴!その後聖書を3時間にかけて朗読…」
「キリスト教信者か、お前は」
目がマジでした。
普段の休み時間が10分に対し昼休みは20分と運動場で走り回るには一番良い潮時となるこの時間にある大きな声が教室を包み込んだ。
2時間目「1組でパーチーしねえ!?」
そう叫んだのは窓側の一番前に座っていた剛田弘道だ(ゴウダ ヒロミチ)。
同じ名前のことからジャイアンと呼ばれている。
「どうしたんだよ、ジャイアン急に。卒業式でもないのに」
「仲を深めたいと思わねえか!?」
「僕達が集まったら仲を深めるどころか変人奇人の集まりの儀式みたいになるよ」
ちなみに僕とジャイアンは親友だ。
中学校の頃からずっと一緒だった。
「えーでもいいんじゃない!?すごく楽しそうだし儀式だなんて…すごく素敵★」
目を光り輝かせながら答えるのは篠凪伊理花(ササナギ イリカ)というかなりのオカルト好きオタクだ。
「おーじゃ、俺も行こうかな」
そう言って話に入ってきたのはさっきまで教卓の上で寝ていたはずの大和先生だった。
「先生、それは無理だとおもいます。」
「えーいいじゃん俺だって1組の一員だし」
「大人には入り込めない子どもの壁っていうのがあるのよっ!」
「うわあ、それ地味に痛い。傷つく」
すっかり教室の隅にしゃがみ込んで"の"の字を書きはじめた。
そんな中クラスの皆もそれを"おもしろそう"と認定したのか賛成の声が高まり始めた。
―そういえば笹倉さんは…
笹倉さんはどうなのだろうと不意に思い教室を見渡すといつの間にか伊理花と話をしていた。
「愛李も行こう!楽しくなるよ!」
「…楽しい?」
「そう!1組皆いるんだから楽しいに違いないよ!!」
こんな馬鹿の集まりに笹倉さんは参加するわけない…なんて思いながら聞くと
「…うん、行く」
少し考えた後に了承していた。
―え、うそ。
笹倉さんが来るんだったら僕も行きたい、なんて思いジャイアンの方を向くと
「じゃあまず協会に行って賛美歌を歌い、その後イエス・キリストに纏わるビデオを50分間視聴!その後聖書を3時間にかけて朗読…」
「キリスト教信者か、お前は」
目がマジでした。