笹倉さんの恋愛事情

「え、カラオケ行くのか!?」



「カラオケ行こーっ!」

ある日曜日の午前10時
マクドナルドで一際甲高い声が聞こえてくる。

3時間目「え、カラオケ行くの?」


「そう!これだけいるんだしパーティールームいっちゃおうよ!マラカスとこの持参してきたカスタネットで大盛り上がりよ!」

「俺もそう思ってタンバリン持ってきたぜ!」


カスタネットをカタッと鳴らして騒ぐ


―でも笹倉さんの歌聴いてみたいかも


そんな思いを胸に秘めて賛成した。



「…にしてもこの頃マックケチくさくなったと思わね?」

ジャイアンが手にもつビッグマックを見ながら言う

「ってか何12個も頼んでんの」

「小腹がすいてな!」


ジャイアンはギャル曽根並にたくさんの食物を腹の中に収めることができ、胃の消化も早い


「マックじゃなくてマクドでしょ!」

その話に割り込んできた伊理花

カラオケの話はどこいった


「いやいや、マックじゃね?俺いつもマックって言うし」

「うちマクドや思うけど」

「違うっぺ!マックに決まっとるけん!」


そこでそれを聞いてた同じクラスの者たちが便乗してきた

―僕はマックって言うけど…

実際どちらか分からず気になってしまう自分もいる。



そうしてるうちに段々話が大きくなり言い合いが始まってもおかしくない…そんなとき



「マックは関西、マクドは関東」



一瞬で周りがその声の主に注目する


「…住んでる場所によって略し方が変わる」



佐藤誠也。
変なことばかりよく知っており自称、雑学王
ちなみに頭は中の上だ。


問題が解決したのか僕たちは自分のかばんを肩にかけ、


「カラオケ行くぜ!」

と言ってマックを出た。



後に皆はこの出来事を"マックマクド戦争"と呼ぶ



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